安宅住吉神社について
東に霊峰白山、西に荒海日本海、眼下に源平古戦場の梯川を見下す景勝の地、ここ加賀ノ国(石川県)安宅、二堂山(海抜15m)の頂に安宅住吉神社は御鎮座されています。
古くより陸・海路の要所として栄えた北国の港安宅の地に祀られる当社は「安宅の住吉さん」として親しまれ、昔は安宅住吉大明神・二宮住吉大明神・住吉宮とも称されました。その創建は古く、歴史を遠く遡る事一千二百有余年前、奈良時代天応二年(782年)で、琴佩山に御鎮座されました。天暦二年(948年)鷹降山に天正五年(1577年)小倉野に御遷座され、さらに正保四年(1647年)現在の二堂山に御遷座されたのです。その名は古典にもしばしば見られ、北陸道往来の人々が必ず詣でた古社で、古来、人生に於ける道先案内の神、開運厄除、交通安全、縁結び、また難関突破の霊神として多くの信仰を受け、「縁ありて社頭に詣づる人、誠を込めて神前に祈りを捧げば、その祈りは必ずや成就されん。」と云われています。
境内地は、12,000坪を有し、全国白砂青松百選の一つに数えられる松林の中、本殿を中心に末社金比羅社・稲荷社・関ノ宮をそれぞれお祀りしています。県指定の史跡「安宅ノ関跡」をはじめ、至誠館弓道場「射初式一月三日開設記念大会九月下旬(日)納射会十二月上旬(日)」、与謝野晶子歌碑、塩田紅果句碑、森山啓文学碑等もあり、四季を通じて多くの方々が参拝のため訪れます。
ご参拝・説明
巫女のガイドによるご案内(無料)
皆様が大神様の御神徳を益々戴かれ、更には安宅の関の当時を偲んでいただくため、 当社では、巫女のガイドによる安宅住吉神社、安宅の関のご案内( 無料) を行っております。
また、学校関係や旅行各社などの団体で参拝される方々にもご案内( 無料) を行っております。
所要時間 | 内容 | 初穂料 | |
自由参拝 | 2~5分程 | 巫女のガイドによる当社の案内と「安宅の関」についての説明。 | 無料 |
5~10分程 | 昇殿して戴き( 社殿内)、巫女のガイドによる当社宝物と「安宅の関」についての案内。 | 無料 | |
正式参拝 | 5~10分程 | 昇殿して戴き( 社殿内)、神楽( 巫女)奉納の後、代表の方に玉串奉奠を行って戴きます。撒饌をお授けし、当社宝物と「安宅の関」について案内致します。 | 10,000円〜 |
20分程 | 昇殿して戴き( 社殿内)、難関突破・商売繁盛・家内安全・受験等の諸祈願をご奉仕し、大神楽( 巫女舞) を奉納致します。 玉串奉奠の後、撒饌をお授けし、当社宝物と「安宅の関」について案内致します。 |
10,000円〜 |
お守り
難関突破
全国唯一の難関突破の守護神であります。
商売の難関・人生の難関・受験の難関など、
様々な難関を突破させて戴ける御神徳です。
全国各地から参拝される多くの方々が、
「難関突破の絵馬」に思いを込めて、奉納されます。
安宅住吉神社お守り
学業の成就はもちろんの事、人生のありとあらゆる難事・災い事が突破できるよう御祈願しております。
難関突破御守 初穂料 800 円 |
難関突破絵馬 初穂料 800 円 |
難関突破木札 初穂料 3,000 円 |
八方除御守 初穂料 800 円 |
特別難関突破御守 初穂料 1,000 円 |
社頭風景
境内図
建立物・施設
宝物
安宅住吉神社で所蔵している宝物の一部を紹介します。
年中行事
「住吉の神はあらたか月まゐり」と称される住吉さんの御神前では、一年の間に様々なお祭が御奉仕されます。
また毎月一日に一日詣(ついたちもうで)がご奉仕され、早朝より多くの氏子、崇敬者の方々が参拝されます。
季節 | 月 | 日 | 内容 |
春 | 三月 弥生 | 十日 | 祈年祭・鎮火祭 この年の五穀豊穣を願い、また火の災いを被むる事がないようお祈りいたします。 |
四月 卯月 | 十日 | 金刀比羅社春祭 境内末社金刀比羅社の春のお祭りです。 |
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五月 皐月 | 四日 | 緑の日祭 当社では、毎年黒松苗約千本を植樹し、大切な緑の杜(もり)の保護育成に努力しております。 |
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十八日 | 稲荷社春祭 境内末社稲荷社の春のお祭りです。 |
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夏 | 六月 水無月 | 三十日 | 大祓式 夏を迎える季節の変わり目に半年間の種々の罪、汚れをお祓いして気分も新たに仕事・生活に向う区切りになる神事です。 |
七月 文月 | 七日 | 七夕祭 可愛い子供達が、願い事をかいた短冊をつるした大きな笹を当社へお供えします。拝殿内にはその笹が山のように積まれます。 |
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十日 | 金刀比羅社夏祭 境内末社金刀比羅社の夏のお祭りです。 |
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十一日 | 十一日祭 相殿に祀る少彦名命をお祀り致します。 |
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八月 葉月 | 十日 | 千日祭 相殿に祀る別雷神をお祀り致します。 |
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第二日曜日 | 安宅招魂祭 国家に殉じた英霊をお祀り致します。 |
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秋 | 九月 長月 | 例大祭(安宅まつり) 一年に一度、安宅住吉の大神をお祀りする大きなお祭りです。 |
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十一月 霜月 | 一日~三十日 | 七五三詣 |
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十日 | 金刀比羅社秋祭 境内末社金刀比羅社の秋のお祭りです。 |
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十八日 | 稲荷社秋祭 境内末社稲荷社の秋のお祭りです。 |
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三十日 | 安宅新嘗祭 新米を御神前にお供えし、豊年と、働く喜びを大神様に感謝するお祭りです。 |
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冬 | 十二月 師走 | 三十一日 | 大祓式 一年間身についた色々の汚れを祓い清めて、心身ともに清浄になって新年を迎える神事です。 |
除夜祭 去りゆく一年を思い起こして感謝し来る年に思いをよせるお祭りです。 |
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一月 睦月 | 一日 | 元旦祭 年の始めに国家の隆昌と氏子崇敬者の繁栄をお祈りするお祭りです。 |
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一日〜十五日 | 初詣 新玉の年、全国各地から多くの方々がお参りされます。 |
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十五日 | 左義長祭 古い神礼、お守り、〆縄等を御神火で焼き、邪気を払うお祭りです。 |
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二月 如月 | 十一日 | 紀元祭・大漁祈願祭 国のはじまりをお祝いし、また海に面する安宅の町、その漁業関係の方々の大漁をお祈りするお祭りです。 |
文学
明治の頃、浪漫派の歌人与謝野晶子が夫鉄幹と参拝し、往時に思いを馳せた十数余りの短歌が残されています。
与謝野晶子歌碑を始め塩田紅果句碑、森山啓文学碑等、境内には多くの石碑が残されています。
与謝野晶子
松たてる安宅の沙丘その中に
清きは文治三年の関
与謝野 寛
松の中安宅の宮ましましぬ
比べていはじ関のあとなど
塩田 紅果 句碑
落ちて行く主従を偲ぶ
松しぐれ
森本 之棗 句碑
雲に思ひの高館遠し
昼がおに
弓道場
至誠館弓道場